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お寺
瑞泉寺からスタートする 天園ハイキングコース(その3)
- 2009-08-20 (木)
- 鎌倉散歩
…前回からの続きです。
初めてこの記事を読む方はこちらの記事からどうぞ
[ 天園ハイキングコースその1 ]
ゴルフコースを横目に、しばらく平坦な道が続きます。
先ほどまでのうっそうとした森から比べると、いきなり視界が明るく開けるので、風景のコントラストが面白いです。
…なんて思っていたら…
太平山(おおひらやま)
ん?
向こうに見えるのはガケ?それとも山?
平坦な道に突如として巨大な岩?というか山が現れます。
うんしょ。うんしょ。(汗)
ふぅー。やっと半分。。。
…けっこう大変です…
他のハイカーも登ります。
うひーっ。
頂上から見下ろすとこんな感じ。
みなさん休み休み登っています。
大平山の頂上にはこんな看板が。
ここを越えると、また森に入って行きます。
大平山から先は、ゴツゴツとした大きな岩が、あちらこちらに転がっています。
大きな岩!!
十三岩の眺望(じゅうさんいわのちょうぼう)
大平山から30分ほどで、神奈川の景勝50選にも選ばれている「鎌倉十三岩の展望」に到着です。
ちなみに50選の一覧はこちらだそうです。
鎌倉周辺では「稲村ケ崎」や「江ノ島」が入っていますね。
写真ではよく解らないかもしれませんが、海まで一直線に続く道は若宮大路(段葛)です。ちょうど鶴岡八幡宮越しに若宮大路を見下ろしている形になります。
他では見れない珍しい景色なので、ここまで来た方にはぜひ見てほしい景色ですね。
鎌倉十三岩の展望からしばらく進むと「建長寺」の文字が。
ふぅー。
ようやく到着しましたー。
今回のルートは、ここから建長寺の境内に入って北鎌倉に出るので、拝観料が300円がかかります。
勝上献展望台(しょうじょうけんてんぼうだい)
建長寺に降りる手間に「勝上献展望台」があります。
建長寺から登って来るルートの場合は、ここがちょっとした休憩スペースになりますね。
勝上献展望台からの眺めです。
遥か彼方には由比ケ浜が見え、眼下には建長寺の屋根も見えます。
半憎坊(はんぞうぼう)
半憎坊は、建長寺境内の一番奥にある鎮守です。
途中にはたくさんの天狗の像が!!
とても趣があってオリエンタルな雰囲気のお寺です。
建長寺の奥に、こんなステキなお寺があったなんて知りませんでした。
[ 半憎坊について ]
建長寺(けんちょうじ)
建長寺の一番奥にある、キレイに手入れされたお庭です。
庭の前にあるベンチに腰を下ろして休憩をすると、疲れた体に気持ちよい風と景色が染み込んで来るような感じがしました。
大きな三門です。(高さ30m)
なんでもこの門は「三解脱門」(さんげだつもん)と言って、くぐるとあらゆる執着から解き放たれるのだとか。
建長寺については、以前の書いた記事に詳しい説明を載せてありますので、興味のある方は参考にしてみてくださいね。
[ 建長寺について ]
建長寺から先は、そのまま坂を下ってJR北鎌倉駅へ向かったり、坂を登って鶴岡八幡宮へ向かったりと、体力と時間に合わせてその後の予定を立てると良いと思います。
個人的には、「疲れた体には甘い物」ということで、坂を登って八幡宮に抜けるルートをオススメします。八幡宮の先にある小町通りには、沢山の美味しい甘味処やカフェがあるので、休憩するには持ってこいです。
甘いものが苦手なお父さんには、運動の後のビールなんていうのもいいんじゃないでしょうか。
ハイキングコースを歩いてみて
全部で3時間30分ほどのトレッキングでした。
この日は日差しが強く、うだるような暑さでしたが、森の中は涼しくて快適にハイキングを楽しむ事ができました。
鎌倉には他にも2つほどハイキングコースがありますが、今回のコースはその中でも最長のコースになります。
他のコースに比べると距離も長く、アップダウンの激しい場所も多いので、足腰の弱い年配の方や小さなお子さんにはあまりオススメできません。
「お弁当を持って気楽にハイキング〜♪」と言うよりは「ちょっとした山登りに挑戦!」という感覚の方が近いかもしれませんネ。
ハイキングコースのポイント
コースを巡るポイントとしては、「山登りの装備」は必要ありませんが、さすがにヒールのついた靴ではコースを歩く事はできません。
ハイキングの後に観光も考えている方は、オシャレに気を使いたいところですが、できれば履き慣れたスニーカーや登山靴を履いて、動きやすい服装で来ると良いと思います。
春先から夏場であれば汗をかくので、タオルと着替えを持って行くと風邪をひかずにすみそうです。
また、年齢のせいでしょうか?(笑)
簡単で良いので出発前に準備体操をしておくと、固くなった体がほぐれて、万が一の時にケガをするのを防ぐ事ができます。
途中ガケになっているところが沢山あるので、雨の日は絶対にコースに入ってはいけません。コケが生えている岩場もあるので足下がかなり滑ってキケンです。
水分補給をするために、ペットボトルを持参すると便利なのですが、その際にすぐに取り出せるペットボトルホルダーをベルトやリュックに付けておくと、のどが乾いた時にサッと取り出せて非常に便利です。ちなみに中間地点の休憩所に自動販売機も設置してあるので500mlのペットボトル1本で十分です。
登山用の杖が意外にオススメ
今回はちょっと大げさなんですが、登山用の杖(トレッキングポール)をお友達から借りたので持参してみました。
使ってビックリ。これがすっごく楽なんです!
使った事がある方は常識なのかもしれませんが、この杖があるのと無いのでは足の疲労や負担がかなり変わります。
多少足場が悪かったり、ちょっとした岩場を登る時でも、杖を使うと安定度が増して登り降りがとっても楽になります。
さすがに1回のハイキングの為に買うのはもったいないので(楽天で3,000円〜7,000円くらいです)登山が趣味のお友達に借りると良いと思います。
今まで一度も使った事が無い人は、だまされたと思って使ってみると、ものすごくラクチンでビックリしますよ。
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持ち物リスト
- 帽子
- タオル・着替え
- ペットボトルとペットボトルホルダー
- あめ玉(←途中でお腹が空いた時の対策)
- トレッキングポール
コースの説明
所要時間 : 2時間〜3時間
[JR 鎌倉駅 東口] -> 徒歩30分 -> [鎌倉宮] -> 徒歩15分 -> [永福寺跡] -> 徒歩5分 -> [瑞泉寺] -> 徒歩1分 -> [天園ハイキングコース入り口] -> 徒歩40分 -> [天園見晴台] -> 徒歩2分 -> [天園峠の茶屋] -> 徒歩3分 -> [鎌倉カントリークラブ横] -> 徒歩5分 -> [太平山] -> 徒歩30分 -> [十三岩の眺望] -> 徒歩10分 -> [勝上献展望台] -> 徒歩3分 -> [半憎坊] -> 徒歩10分 -> [建長寺]
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瑞泉寺からスタートする 天園ハイキングコース(その2)
- 2009-08-19 (水)
- 鎌倉散歩
…前回からの続きです。
初めてこの記事を読む方はこちらの記事からどうぞ
[ 天園ハイキングコースその1 ]
入り口を抜けると…いきなり山道!
天園ハイキングコースの入り口をくぐると、もうそこは別世界です。
緑の生い茂った、まるで「トトロの森」のような自然が広がります。
緑のトンネルが続きます。
季節柄、蝉の抜け殻を見つけちゃいました。
先日の台風の影響でしょうか?
大きな木が横倒しになっていました。
天園見晴台(てんえんみはらしだい)
ハイキングコース入り口から30分ほど歩き、急なガケを登ると…
目の前に大パノラマが開けます!
すごい!!
この天園見晴台は、別名「六国峠」とも言って、武蔵、相模、上総、下総、伊豆、駿河が望めたことからその名がついたそうです。由比ケ浜や稲村ケ崎を一望することができます。日によっては富士山も見えるのだとか。
天園峠の茶屋(てんえんとうげのちゃや)
お腹も空いてきたので、ここで休憩にしましょう。
天園峠の茶屋では、一品購入すれば無料で施設を利用することができ、持ち込みも可能なので、お弁当を持って来た人はここでランチタイムにすると良いと思います。
天園峠の茶屋には、缶ビールやおでんなどもあるので手ぶらでも大丈夫です。
最高の眺めといっしょにランチを食べれちゃいます!
ちなみにこの場所は、横浜市の最高地点なのだそうです。
天園峠の茶屋にはトイレがありませんが、5分ほど進んだ先トイレがあるので、休憩が終わったら立ち寄っておくと良いと思います。
…さて、十分休憩もしたのでそろそろ出発しますか。
鎌倉カントリークラブ横
え?
なんでこんなところにゴルフ場が?
ハイキングコースの横に突如としてゴルフコースが現れます。
どうやらこのハイキングコースと鎌倉カントリークラブは隣り合った敷地になっているようです。
…ゴルフコースに流れているBGMも聞こえて来て、なんだか変な気分です。
ここまででようやく2/5。全体の約4割の位置に着きました。
あと半分がんばりましょう!
…次回に続きます。
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瑞泉寺からスタートする 天園ハイキングコース(その1)
- 2009-08-18 (火)
- 鎌倉散歩
2〜3時間の本格ハイキングコース
鎌倉レベル 上級者向け(★★★★☆)
「鎌倉アルプス」と呼ばれる鎌倉北部を6kmに渡って歩く鎌倉最長のトレッキングコース「天園(てんえん)ハイキングコース」を巡ってみました。
このコースは通常、北鎌倉の建長寺(けんちょうじ)をスタート地点としますが、今回はゴールの瑞泉寺(ずいせんじ)からの逆順ルートで巡りました。
山道を3〜4時間近く歩くので、体力に自信の無い人や途中で疲れちゃった人は、中間地点の「獅子舞の銀杏並木」から、鎌倉宮(かまくらぐう)を目指して下山すると良いと思います。
ゴールが北鎌倉の建長寺となるので、時間と体力に余裕がある方は、巨福呂坂切通し(こぶくろざかきりどおし)を通って鶴岡八幡宮から小町通りへと向かえば、お土産を買うこともできます。
コースのほとんどは舗装されていない山道になるので、小さなお子さんや年配の方にはあまりおすすめできません。「ロッククライミング」はちょっと言い過ぎですが、場所によってはアップダウンの激しい場所もあるので、事故にだけは十分注意が必要です。
JR鎌倉駅(かまくらえき)出発
JR鎌倉駅の東口から、天園ハイキングコースの入り口がある瑞泉寺を目指して出発します。日中は暑くなるので、がんばって午前中に出発するのがベストです。
駅から瑞泉寺までは、徒歩で約30分ほどかかるので、時間を短縮したい人や体力に自信の無い人はバスを利用するのがオススメです。
また、午後からお買い物や観光をする予定の人は、ここで体力を温存しちゃうのも手ですね。
[ バスでの行き方 ]
JR鎌倉駅 東口から、鎌20系統の鎌倉宮(大塔宮)行きに乗れば
10分ほどで鎌倉宮(大塔宮)バス停に到着します。料金は190円。
鎌倉宮(かまくらぐう)
鎌倉宮(別名を大塔宮(おおとうのみや)と言います)です。
ストレートにハイキングコース入り口へと向かってしまってもかまいませんが、せっかくなので大きな事故に合わないようにお参りをして行く事にします。
「大きな事故も無く、無事に帰って来られますように。」
(ちょっと大げさですかね?)
[ 鎌倉宮について ]
永福寺跡(ようふくじあと)
せっかくなので、瑞泉寺の手前(鎌倉宮の裏手)にある永福寺跡にも寄り道しちゃいましょう!
永福寺は鎌倉時代の初期、源頼朝が中尊寺(ちゅうそんじ)の二階大堂(大長寿院)を模して建立した寺院で、鶴岡八幡宮、勝長寿院(しょうちょうじゅいん)と並ぶ三大寺院の一つだったそうです。
永福寺が二階建てであった事から「二階堂」とも称され、現在、永福寺跡の周辺が「二階堂」と呼ばれているのも、この建物が由来となっているそうです。
永福寺は、応永12年(1405年)に火災ののち廃絶。
昭和58年(1983年)から開始された調査で翼廊などが発見され、国の指定史跡となったそうです。
[ 永福寺跡について ]
瑞泉寺(ずいせんじ)
永福寺跡から徒歩10分。ようやく瑞泉寺の三門が見えてきました。
ここまで来れば、ハイキングコースの入り口はもう目と鼻の先です。
瑞泉寺は四季を通して様々な植物が楽しめるお寺なので、時間に余裕のある方は、境内を拝観してみるのも面白いと思います。
瑞泉寺に関しては以前に書いた記事を参考にしてみてくださいね。
[ 過去の記事 瑞泉寺 ]
天園ハイキングコース入り口
ふぅ。ようやく到着しました。
なんだかここまで歩いて来ただけでちょっとした達成感がありますが、実はここからがハイキング本番です。(笑)
中間地点の天園までは1.9km。ゴールの建長寺までは約5km。
なんだか5kmと言うとアッと言う間に着いてしまいそうですね!
(後で後悔する事になるのですが…)
それでははりきって出発しちゃいましょう!!
…次回に続きます。
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